三銃士と池澤夏樹

 三谷幸喜による脚色の人形劇、『新・三銃士』がETVで始まりました。「脚色」というだけあって、第一話から、ダルタニアンがパリを目指すことになる動機のくだりが原作よりもドラマチック。人形たちの造形もすてき。西田敏行の「長いぞー」って、あれ、アドリブだったのかなあ。
 ひさびさに、つづきものでぜんぶ観たいような番組に出会ったなあ、と思ったら初回から第十話までが変則的に月曜日から金曜日までの連続放送で、十一話以降は毎週金曜日とのこと。第二話はさっそく着付けのおけいこで観られないことが確定。第七話も。うーん……。再放送があるらしいけれど、土曜日の夕方まえなんて時間帯、うかれててきっと自宅にいない。うーんうーん。
 と、唸っていたら『池澤夏樹の世界文学ワンダーランド』の第二回を見損ねました。ああ。これも再放送が午前5時35分なんていうすごい時間なのに。
 我が家にTVの録画装置がないのは、ふだん、そこまでして観たい番組がないからですが、じつはETVばかり観ているからかも……本放送を見逃しても、再放送があるからいいやと鷹揚にかまえてきたからかも。と気づきました。もっと一期一会的なものだったのか。