ときには茶の間のように

 ひさびさにジムに行ってきました。どれくらいひさびさかというと、もしかすると、引っ越し以降初めてくらい。……。
 きっかけは、
「さいきん、ジムにぜんぜん行ってないよね? 月会費がもったいないから退会しちゃえば? 行きたいときだけビジター料金を払えば?」
 というような指摘を主人より受けたので、
「退会したら個人ロッカーも解約になっちゃうじゃないの! シューズや化粧品を毎回持参しなきゃいけないじゃないの! そしたらもっと行く気が起きなくなるじゃないの!」
 と反論した……というような事情があったのです。で、まあ、仕方なくというか、いきがかり上というか。
ONE PIECE』の最新刊を買ってからジムに行って、岩盤浴で読んだあと(爆笑しちゃったらどうしよう……という一抹の不安があったけれど、今回はシリアス分高めだったので大丈夫でした。前巻だったらたいへんだったと思う)、マシンを漕ぎながら『新・三銃士』を観てきました。
 ほかに観たのは、とある番組で、お店で長く売れ残っている品物を調べるというもの。巣鴨おもちゃ屋さんや仏具屋さんのほかに、吉祥寺のユザワヤが取材されていました。バッグの持ち手やがま口の口金といったパーツを指して、「これは売れ残っているでしょう〜」というレポーター。ばかめ。それが売れ残り商品ならば疾うにユザワヤはつぶれておるわ。というか、それがほしいひとが行くところがユザワヤなんじゃ。しかし、手芸って、世間では認知度が低い分野なのね〜、としみじみ思ったり、正真正銘の売れ残りだという七十数万円の硯も、会員割引で10%OFFになるのかしらとか、そんなに大きな額のお買い物、もしもポイント5倍デーにしたらもすごい桁になるだろうけど、カードに記録させることができるのかしらとか、あれこれ気になりました。
 ……と、列挙してみたら、ものの見事にまあ「自宅の茶の間でやれ」というようなことばかり、ジムでしてきたわ!
 運動もいちおうしたんだけど、初めて顔を見るインストラクターさんに、新会員と間違われたのか、懇切丁寧にトレーニングのフォームのレクチャーを受けました。
 月々の会費をビジター料金で割って出た数の回数くらいは、毎月まいつき、コンスタントに通いたいものだなあ……。もう、『新・三銃士』は必ずジムで観るものと決めちゃおうかしら。