おでんくん

 チョコを食べつつ『龍馬伝』です。
 江戸修行を一旦終えた龍馬が土佐に帰ってきた回でした。
「おまっさんと呼んどくれ」という弥太郎のプロポーズ(すごい顔)をうけて、一瞬、えっ? となった加尾さんの表情がすぐに、えええ〜!? となって、生死にかかわるような勢いで「申し訳ありません!」と土下座するのが、最高でした。あんな悲惨なプロポーズ場面、なかなかないわあ。
 河田小龍役のリリー・フランキーが、紙におでんくんの頭部のようなものを描きはじめて、まさかそんな……でもNHKだし……とはらはらしながら観ていたら、できあがったのは龍の絵だった、というのは、製作者側も狙っていたのでしょうか。
 この小龍先生に、龍馬の姪っ子がなついている演技がよかったのですが、この子は、坂本家の家族みんなで浜辺に遊びにいったときも、仔犬のように龍馬のまわりを跳ねまわっていて、それもとてもよかったです。この回は、亡くなってしまうお父さんも含めて、坂本家の人びとがみんな気持ちのいいひとたちで、そんな家の二男坊として愛情をたっぷりそそがれて育ったのが龍馬だというのがよく伝わってきました。愛され龍馬、ということですかねえ。