ご洋行、といいたくなる

 きつけのお教室で「あしたは七夕ですね」という御挨拶をしたところ、あれ? となにか記憶にひっかかったので過去の日記を調べてみたら、一年まえの七夕がお稽古の初日だったのでした(id:moony:20090707)。
 一年間って、あっという間!
 でも、さいしょは浴衣だったのが、いまではどうにかこうにか二重太鼓も締めちゃうし。思えば遠くへきたもんだ。
 きょうの課題は、「振り袖の着せ方」で、同じ時間帯に習っているべつの生徒さんと着せ合いっこしました。「振り袖って、袖が長いぶん重たいわねー」とキャッキャする既婚三十代が約二名……。帯はふくら雀、帯揚げは入り組! ザ・未婚女子の結び方!! はたから見たら、おそろしい光景だったことでしょう。
 一年間お稽古して、かわいい帯結びもいくつか習ったのですが、そういうものに限って独身専用なので、ずいぶん残念な思いもし、結婚するまえに習えばよかったなあと後悔したりもしました。いつか娘が生まれたら、結んであげられるといいかなあ。
 さて、同じ時間帯の生徒さんは、私よりあとにお稽古をはじめたのですが、御主人の海外赴任に伴って欧州の某国へ行くので、そのまえにカリキュラムを終えられるよう、週二回の超特急で受講しています。のろのろと習っていた私はとうとう追い付かれてしまったのです。
 離日まえのさいごのお稽古の日には、いま仕立てに出している帯やきものをすべて教室に持ってきて、組み合わせやTP0などを先生に見てもらう! というのを耳にして、すてき、と思いました。海外赴任ではなくて、ご洋行、といいたくなるようなお話です。