『蔵書票展 エクスリブリス ブックメトロ』

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旅する本のためのチケット「蔵書票」

 とあって、蔵書票を切符に見立てるのはなかなかおもしろい趣向と思いました。まだ本が貴重品で、頻繁に貸し借りされていたころ、その本がだれの蔵書であるかを表す蔵書票は、終着駅の駅名の書かれた切符のようだったのでしょうか。メトロ(地下鉄)というところがまた、蔵書票に似つかわしいと思います。
 ギャラリーはちいさいものでしたが、二十五名の作家さん、約百作が展示してあり、シート販売されているなかには展示にはない図柄もあって、たいへん見ごたえがありました。
 これは、 『蜜のあはれ』に貼ったらすてきだろうなあ、と第一印象で思った金魚柄の蔵書票があって、販売用のシートを見てみたら、やっぱり 『蜜のあはれ』の一節が引用されていました。こういうことに、他愛もなくうれしくなってしまいます。で、購入。
(問題は、『蜜のあはれ』まだ持っていたかな、結婚したとき処分しちゃったんじゃないかな、ということですよ!)
 それはなんとプリントゴッコ製。ほかにも、消しゴムはんことか! ありとあらゆる版画の技法が一堂に会していました。もしも票主になるのならそうねえやっぱり銅版画がいいかしら、でも板目木版も捨てがたい、としばし妄想しました。
 ギャラリーのまえの空間はブックショップになっていて、こちらもとても興味深い品ぞろえでした。福田尚代*3というひとの、回文の本を数冊購入。これ、すごーくすごくおもしろいので、あらためて紹介します!!