三月三日のループ

蛤のお吸い物と、ちらし寿司と、菜の花のからし和え。あと一品なにかつくろうか迷って、結局つくらなかったのだけれど、結果的にそれで正解でした。海鮮のちらし寿司がすごく! おいしくて、二合を夫婦ふたりで平らげて、お腹いっぱい。
 毎年三月三日になると、実家に置いたままの雛人形を持ってくればよかったなあ、といつも思い出し、そしてまたすっかり忘れ去って、一年後の三月三日に思い出すループです。でも、ひな祭りや七夕は旧暦でやる地域もあるんだし、三日を過ぎても飾っているのだって、よい気がしてきました。桃の花、三月の初めになんて、咲いてないし……。それに、いまのところ夫婦ふたりの我が家では、飾りっぱなしでも、行き遅れるひとがいないはずだしね!
 七段飾りを飾りっぱなしは大仰過ぎるけれど、お内裏様とお雛様に屏風、それと三人官女か、調度品をいくつか飾るのに、居間の出窓がちょうどいい塩梅。
 緋毛氈を買い求めるのも、お人形用だと、そんなにお高くないみたい。
 http://www.heian.jp/mousen/index.htm
(いやしかし、なんでも売ってますね、インターネット)
 さいきん新聞で読んでへえっと思ったのは、皇女和宮所用としていまに伝わる雛飾りが、お内裏様とお雛様は京で誂えられたお人形で、お道具は江戸の有名な雛人形店の市販品だったという記事です。文久三年、和宮降下の翌年に起きた江戸城の火事の際に、お人形は持ち出せたけれど、そのほかは燃えてしまったので、のちにあらためて買い揃えたんですって。
 つまり、雛飾りは、お嫁入り先にも持っていくし、結婚後も愛でて楽しむものだったんですね。私もちょっと真剣に、実家から持ってくる算段を検討してみよう。