夏がはやく終わればいいのにと思った

 主人が職場関連の余興で、例のあの、48人くらいいるアイドルグループの曲を振りつきで披露することになったそうで(サラリーマンってたいへんだね)、自宅にて、踊りの練習をしています。
「ぱひゅーむだったら、私も今後のなにかあったときのために、いっしょに練習するのに」
 と、曲の選考に異を唱えたところ、
「時代は俄然、AKBなのですよ」
 とのこと。あっそ!
 ところで今夏は節電のため、夫婦ふたりが在宅のときは、できるだけ同室で過ごして、冷房をひと部屋でのみ稼働させることにしているので、私が本を読んだりPCをしたりするのと同じ部屋で主人がダンスの練習をしているのです。あいうぉんちゅー(チラッ)、あいにーぢゅー(チラッ)と、フリが決まった(と本人が思いこんでいる)瞬間のたびにこちらに視線を送るので(ほめてほしいらしい)、たいへんに目障りで、気が散ります。
「……それで、いつがお披露目の日なの?」と訊いてみると「十月!!」との返事で、仕込みにどれだけ時間をかけるんだと思いました。ああ、はやく夏が終わらないかなあ。