『ダークエイジ・ロマン 大聖堂』
再放送してた!!
http://www9.nhk.or.jp/kaigai/daiseidou/
リドリー・スコットが総指揮のこの海外ドラマ大作、このまえの冬にBSでの放送を楽しみにしていたのに、見逃してしまっていたのです。
で、分厚い原作に挑戦していたのだけれど、大聖堂や修道院の内部が舞台なのに、室内図がなくてイメージが湧かなかったり(元ミステリ者なので他ジャンルの小説でもすぐに室内図を求めてしまう。文章を読んで部屋の配置を想像する機能が発達していないんだと思う)、濡れ場がげんなりするほど多かったりで、上巻の途中で挫折していました。
- 作者: ケン・フォレット,矢野浩三郎
- 出版社/メーカー: ソフトバンク クリエイティブ
- 発売日: 2005/12/17
- メディア: 文庫
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原作に劣らず濡れ場満載でやっぱりげんなりしましたが、大聖堂の建立が、基礎づくりから完成までオープンセットでじっくり丁寧に描かれていたが観れたので、よし!
去年のイタリア旅行(id:moony:20100921#p1)で各都市の大聖堂を観てまわり、圧倒されて以来、なんとはなしに心惹かれる存在です、大聖堂。
(そういえば、ドラマのなかでも、メインキャラクターのひとりの石工が、大聖堂を森に喩えていました)
物語のなかで、ひとりの赤ん坊が修道院で育てられることになるのですが、その子が世話されている部屋に山羊が一匹繋がれているのがちらっと写ったところで、これはいいドラマだなーと思いました。男ばっかりの修道院だから、山羊のミルクで育てているのね。
航海の途中で事故に遭った船のゆいいつの生き残りの若者が、浜辺で修練女に助けられるというシーンも、アンデルセンの『人魚姫』のようで、きれいでよかったです。お話の全体は、そうした童話的うつくしさとは対極にある、どろどろの暗黒の中世なので、よけいに。
続編の映像化が決まったらしいので、NHKには、ぜひそちらも放映していただきたいものです。原作にも再挑戦しようかしら。