ティーンエイジから二十年

 誕生日のプレゼントに、ボトルバッグをもらいました。
 ご近所にジョギングコースがあるので、健康のため、春になったらそこでウォーキングしよう、でもさいきんは春といっても軽い夏みたいなものだから水分補給を心がけなきゃねと、かねがね思っていたのです。
(上の一行にさらっと志の低い個所があるけれど、見逃してほしい……)
 ボトルバッグは、こんなのです。腰の背中がわに固定して、ドリンクボトルや自宅の鍵、iPhoneなどを入れてつかいます。

 でも、ボトルバッグってみんな、右利きのひとがボトルをとりやすいような設計になっているのね。まあ、ふだん使わない右手の、よいストレッチ運動になるかしら……と、左利きの私はむりやりポジティヴに考えることにしました。
 主人からは、ほかに花束と、「ちょっと高級だからここぞというときに買おうと思っているけれど、肝心のここぞというときにはうっかり忘れて、けっきょく食べる機会があんまりないケーキ屋さん」の絶品ケーキでした。
 とくにケーキは、よくぞこの機会に過たずそのお店の存在を選んでくれた、と。このひとと結婚してよかったなあ、と心から思いました。
 というわけで、三十三歳になりました。三十三、という数字にはとくに思うところがなかったけれど、ティーンエイジになってから二十年経ったのか……、と考えたら、ずどーんと重たく感じました。
(「社会人になってから十年経過」には、あんまり感じるものがなかったんだけど)
(それは社会人としての自覚にいまだに欠けているからだと思う)
 十三歳から二十年……というと、英語を勉強するようになってから二十年でもあるので、ここでひとつ、ゼロから勉強しなおそうと、この春から、中学生用のテキストで勉強をはじめました。
 目下、勉強の記録は、SNSのStudynoteでつけています。しらないひとたちの学習ログや、どんな勉強なのかさっぱりわからない畑違いの分野のコミュニティをみて、みんなみんな、いろんなことを勉強しているなあ〜世界は勉強でいっぱいだあ〜と妙な感動を覚えて、やる気を溜めたりできます。
 この一年で中学文法を終えて、三十四歳になったら、高校生の文法を勉強したい、というのが、ことしの目標です。二十年まえの自分に、「三十三歳のあなたの目標は、これよ」と教えたら、きっとがっかりすると思うけど、いいのです!