ピクニックと、『キャプテン・アメリカ』

　ご近所の公園へ、主人と、ピクニックに行きました。レディグレイを水筒に詰めて、前日から用意しておいたプリンをバスケットに入れて、サンドイッチは途中で調達です。芝生のうえ、ほどよい塩梅の木陰にシートを敷いて寝転んで、おうち状態で、お菓子をつまんだり、本を読んだりしました。公園のどこかからフルートとギターのアンサンブルの練習が聴こえてきて、BGMつき！
　初夏、五月の午下がりが世界でいちばんうつくしい時間だとつねづね思っていて、でも、どうしてこんなにも格別にうつくしく感じるんだろう、とふと気になったんだけれど、私は四月生まれだから、たぶん、お宮参りで、生まれて初めておでかけしたのが五月の、こんな新鮮な光が降り注ぐ日だったんじゃないかなあ、と思いました。
（よくよく考えたらきょうはまだ四月だったけど、ゴールデンウィークなので、誤差の範囲内ということにする）
　帰り道、夕ごはんの材料を買って、バスケットに入れて帰りました。夕ごはんのメニューはカレーとサラダとスープ。主人はカレー担当です。担当を命じたのは、そうでもしないと、主人がゲームで遊んでしまうからで（べつに、遊ぶのはいいけど、いっしょに外出したあと、私だけが家事をするのは解せないので、その予防です）、カレーの理由は、彼がまともにつくれる料理がそれくらいだからです。この私のもくろみはばればれだったものの、主人は終始ごきげんでした。曰く、
「ニ連休って、たのしいね。あしたもお休みってしあわせだね」
　……ここ数カ月、土日どちらかは休日出勤で、このゴールデンウィークも飛び石どころか、ほとんど休日出勤だからなあ……。しかし、なんともしあわせの閾値の低い発言。世間様には九連休のひともいるらしいということは、だまっておこうと思いました。
　カレーの見た目でカレーの味にしあがった奇跡のカレーを食べたあと、『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』を観ました。『アベンジャーズ』の予習です。

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　こういうタイトルだけれど、せんじつめると「ナチスの科学力は世界一！」という内容だったように思います。タイトルロールを演じたクリス・エヴァンスは、かっこ悪くはないけれど、『アイアンマン』のロバート・ダウニー・Jrと比べると、ひっかかるなにか、セクシーのようなもの、にすこし欠けている印象でした。ヒューゴ・ウィーヴィングとか、スタンリー・トゥッチとか、トミー・リー・ジョーンズといった共演のおじさんたちのほうが、よほど印象的。まあ、「キャプテン」って、そんなものなのかな。
　そのあと、「連休を満喫するために」といいつつ主人は夜通し、なんとか無双のゲームをプレイしていました。連休を満喫するイヴェントが徹夜でゲームって、中学生なみですね！　いいのかなあ、これで。