『町でうわさの天狗の子9』

 主人がひさびさに名古屋出張だったので、
「おみやげには赤福を買ってくるように」
 と厳命しました。
 品物を指定しないと、「エビフライ味のプリッツ」とか「味噌カツ味のうまい棒」とかを買って帰りそう……という懼れがあったためです。
 北海道や沖縄、京都あたりの名産品は、常設のアンテナショップがあったり、ちょくちょく物産展が開かれていたり、わりあい入手しやすいけれど、赤福は、このあたりでは、レアな食べ物なのです。
「駅の売店で八個入りが売り切れていて、十二個入りしか買えなかったよ」と復命する主人を「むしろ、のぞむところ」とねぎらいました。
 で、赤福を食べながら『町でうわさの天狗の子』の最新刊を読んでいたら(お行儀悪い)、四郎坊が赤福を食べたがっているひとコマがあって、あまりの偶然、珍しいできごとに、日記に書いた次第です。

  • 赤福なんて一年にいちどくらいしか食べないのに。
  • というか赤福が漫画のなかに登場するのを目撃したのもこれが人生で初めてのような気がする。

 ……と、いうような理由でこれは珍しいことだと判断したわけだけれど、赤福エリア在住のひとにはどうってことないのかもしれません。それはそれでなんてうらやましい。

町でうわさの天狗の子 9 (フラワーコミックスアルファ)

町でうわさの天狗の子 9 (フラワーコミックスアルファ)

 漫画のほうは、ショートストーリーが収録されていて、登場するみんながかわいかったです。そして前巻(id:moony:20110614#p1)に引き続き、四郎坊と八郎坊が眷属見習いのなかではイチオシだなあ、ということを再認識しました。八郎坊を旦那にして、四郎坊を愛人にしたい。
(三郎坊は赤沢さんとお似合いだし、五郎坊は、どうせ私以外のたくさんのだれかが好きだよきっと、という気がする)