人生に、そんなときもある

 ことしの元旦は、例年の初詣は見送りとなりました。いつもお参りするお宮は、初詣客数日本トップ10にランクインするところなので、人混みだし玉砂利で足元悪いし用をたすにも心配だしと、大事をとることになったのです。
 ただ主人の実家へお年賀の挨拶にだけは伺って、あとはお茶やケーキなどをいただいて、ゆっくり。ゆったり。
 初詣に行かないと、元旦ってこんなにのんびりと過ごせるものなのね……! 例年と大違い!!  と、いたく感動しました。
 そういえばお花見のときもいつも心がせかせかするし、初詣もお花見も「春の心はのどけからまし」というような、心騒がす行事なのかしら……とも思ったのですが、よくよく考えてみればどちらのケースも、私の心がのどかでない要因は、
「実家でこんなにご馳走になっちゃったけど、このあと露店でなに食べるう?」
 という食い気ですので、むしろ花より団子的ななにかでした。あーあ。
 初詣後に寄る老舗の喫茶店も、ことしは断念。でも子どもが生まれたらしばらく行けなそう(喫茶店というか、珈琲屋さんなんだもんな)なので、こんど、戌の日のお参りのあとにでも寄ってみようかと思います。
 結婚以来、私の座右の銘は、
「人生に、そんなときもある」
 といいまして、しんどいときのひとふんばりや、環境や生活のものすごい変化を受け入れるとき、永遠に変わらないものやことのほうが少ないと思ってこのひとことでやってきたけれど、いつか2012年や2013年を、
「あんなときもあったねー」
 と、振りかえることもあるのでしょうか。
 なんだか気の遠くなるようなことを考えつつ、2013年は始まりました。