初見でも怖い
お天気がよかったので、おさんぽへ行きました。
その道中、顔をなにかで隠した、黒づくめの服装の若い男が、幼稚園の垣根越しに園庭を覗き込んでいるのを目撃。
すわ、不審者?! と、身構えたのですが、よくよく見たら、
「豆まきの枡をめいめい持った園児でいっぱいの園庭に、いつ乱入するか様子を窺っている最中の、黒鬼の扮装をした男性の幼稚園教諭」
でした。
節分だったのですね。
というわけで、ぶじ乱入するまでを園庭脇の路地から見届けました。
ところで、ああいうのは、オノマトペにすると、
「うーわーん」
とか、
「ギャー!!」
とかとか、恐怖の悲鳴で阿鼻叫喚的なものなのかと思っていたけれど、違うんですね。
「○○先生が鬼のかっこうをしてるよー! キャー!!」
……くらいのものなんですね。どの子も、わりと、あっさりした反応。おとなにお膳立てされたから、いちおうのっておくか! みたいなな。
私の想像した反応が、保育園のちっちゃいクラス程度の子たちのそれなのかもしれないけれど(いや、そもそも節分というより、なまはげレヴェルだったか?)、しかしながら、もしかして幼稚園児って、こども界では意外とおとなの世代なのかも、と思ったのです。
奥が深いなあ、こども界。
我が家では、成人メンバー(主人と私)が恵方巻を食べたくらいで、豆まきを行わず。そもそも節分に「豆まき」というパートがあることを、すっかり失念していて、まったく準備していませんでした。
でもEテレの『みいつけた!』に、鬼の扮装をしたサボさんが出てきた瞬間、TVを観ていた娘が、
「ばっ?!!」
と、いままで発したことのない種類の声を出していました。怖かったらしい。
『鬼』という存在も、それがおそろしいものであることもまだ教えていないのに、初見でも怖いものなのねえ、鬼。
(それともサボさんの演技力がすごいのか?)
来年の節分は、もっといろいろ準備して臨みたい、と決意した次第です。