2007-01-01から1年間の記事一覧

一年とすこしまえ

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今週末はいよいよIくんのお引越しなので、荷造りと掃除のおてつだいをしてきた。 一年とすこしまえに、はじめてここに来たときは、まさかこんなことになるなんて思ってなかったな、と、段ボール箱の積み上げられた部屋で、なにやら感慨深く。 知っているひと…

いまは亡き月の王様

おともだちが、「望」という漢字は分解すると「亡き月の王」になる、ということを言い出したのがおもしろくって、以来、いまは亡き月の王様、というイメージを脳内でころがして遊んでいる。なにかちょっと浪漫的な、あるいはテリー・ギリアムの『バロン』に…

月の船、星の林

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移動するのに電車の乗換が4回必要という、うそみたいな客先(それでもオフィスからドアtoドアで1時間弱くらいなの……)にて、きょうはお仕事だった。移動だけでぐったり。 でも、帰り道、超法規的措置に近いルートを通る臨時列車がちょうどやってきたので、…

帯留リヴェンジ

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例の白うさぎの帯留(id:moony:20070918#p2)、十月中旬には入荷します、という葉書がお店から届いた。やほーい。 以前(id:moony:20070528#p1)帯留にするために購入したはいいが、帯留用の金具よりちいさいのでお蔵入りにしていた楕円のピンクの石があるのだけ…

PLAY BEYOND

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自宅のPlayStation 2がとうとう壊れてしまった。かの悪名高き初期ロットなので、むしろ、よくもまあいままで保ったことよ。家族会議の結果、PLAYSTATION 3はまだまだお高価いし、目ぼしいタイトルもないし、新品のPS2に買い換えるのでよいよね、ということに…

『字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ』

ものすごくおもしろかった。映画字幕、というと、あの独特の字体を書く職人さんのことがまっさきに思い浮かぶけれど、字幕の内容そのものを担う字幕翻訳家の話も興味深かった。字数制限や放送禁止用語あるいは「政治的に正しい言葉」への批判といった、なじ…

よくないこと

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先週の土曜もじつはお仕事だったのだけれど、あしたもやっぱり休日出勤だ。というか、来月の初旬まで、土曜日は毎週働く予定。祝祭日が多いのに、仕事の総量が減っていないので、そういうことになる。 こういうとき、つい、おなじ部署のほかの子は日曜日も働…

『多田智満子詩集』

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多田智満子詩集 (現代詩文庫 第)作者: 多田智満子出版社/メーカー: 思潮社発売日: 2000/12メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) を見る このひとの詩には、曙*1が薔薇いろの指でふれると朝になる、というフレーズがいくどとなく出てきて、お気に入り…

お弁当の教科書

図書館で借りた本。数多あるお弁当のメニュー本が参考書だとすると、これはお弁当の教科書。基本的なお弁当のおかずのつくりかたが一から載っていて、この本をまねしながらつくると、いかにも由緒正しきお弁当! といったできばえになるので、すごい、すごい…

アリスふうの帯留

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さいきん地元にできたお着物やさんにて、七宝焼きのうさぎの帯留を発見。 いまお仕立てにだしている普段着用のトランプ柄の半幅帯にあわせたら、『不思議の国のアリス』っぽくていいんじゃない?! と色めきたったのけれど、黒うさぎでした。ざんねん。 入荷…

『月ぞ悪魔』

「博物教室附属標本室」だの「国際秘密見世物協会」だの「万国探検家協会」だの、なぜだか心惹かれる漢字の羅列。この世界にまだ人工衛星もGoogle Earthもなく、かわりに秘境や未踏の地や未だ学名のつけられていない動植物が確かにあった時代、前世紀も中ご…

『夕凪の街 桜の国』

もう数ヶ月も、書店で見かけるたび逡巡して、でも、やっと買ってみた。 わかっているのは「死ねばいい」と 誰かに思われたということ というモノローグをどこかの書評で読んだとき、ずしんと臓腑のしたのほうに来て、それが引き鉄だったけれど、その響きの重…

かみさま

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「こんどの三連休、日曜と月曜に手伝ってもらえない?」と別プロジェクトのリーダーから電話がかかってきた。おおお。私、どうやら本格的に、休日出勤の神様に目をつけられたみたいよ。 でも、まえまえから決まっていたイヴェントの助っ人を募るのに、タイミ…

秋色の

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ことしのおしゃれの個人的課題はスカーフだったこと、すっかり忘れていた。生成色の、わりと生地のしっかりしたワンピースをもっていて、これは差し色がなければ着られないわと春の終わりにスカーフを物色しに行ったら、なんだかぼへーっとした色合いのもの…

あの手紙は訂正します

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颱風襲来! の夜は、もうすこしで隣県、という遠く離れた町にいた。ユーザの作業終了待ちで朝からずっと待機していたんだけれど、お昼になっても夕方になっても夜になっても、終わりました、と声がかからなくて、終電のころ「きょうはもう終わらない。あした…

せめぎあい

予告どおり(id:moony:20070829)、ことしの編み物はまずケープから。 この表紙の、モスグリーンのアシンメトリケープです。珍しく本に書いてあるとおりの毛糸で編み出して、ああ指定糸だと分量の計算の手間がはぶけて楽ちんだわあとしみじみ。素敵なかぎ針編…

稔明……!

嶽本野ばら、大麻所持で逮捕のニュース。 ……いや、違法行為はよろしくないと思いますけれども。故中島らも大麻所持で逮捕、のときのような、槇原敬之覚醒剤所持で逮捕、のときのような、「……ああ。まあ、ねえ……」としかいいようがないニュースだなと思った。…

労働と闘争

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この週末のこと。 土曜日は、ひざびさに休日出勤で、別プロジェクトのおてつだい。それはつまりプロジェクトのメインメンバーの指示通り動けばいいので楽ちん。のはず、だったんだけれど。 さすが、ヘルプ要員を募る際の文言が「だれか参加できるひとはいま…

『群青学舎 二巻』

きのう、《コミックビーム》や『エマ』について書いたら、そのはてなキーワードから、エンターブレインのドメインのアクセスがあったんですけれども。編集のひと……? 業務の一環……? というわけで、『群青学舎』の最新刊。群青学舎 二巻 (BEAM COMIX)作者: …

月とケープ

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夕方、雷が鳴り出したとたん眠たくなってしまって、気づいたら、ゆうべの月蝕は見れずじまいだった。がっかり。 アリス特集だったので、《装苑》をひさびさに買う。装苑 2007年 10月号 [雑誌]出版社/メーカー: 文化出版局発売日: 2007/08/28メディア: 雑誌 …

『群青学舎 一巻』

でも、『群青学舎』の第十話『アルベルティーナ』は、好きなお話。学生と教授と、彼らのつどうカフェのマドンナ的ウェイトレス。タイトスカートの後ろスリットとか、すてき!群青学舎 一巻 (ビームコミックス)作者: 入江亜季出版社/メーカー: エンターブレイ…

『コダマの谷』

良いという評判はよくきくけれど、雑誌で見かけるかぎり、入江亜季は絵柄がちょっと苦手、と思っていた。コダマの谷 王立大学騒乱劇 (ビームコミックス)作者: 入江亜季出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2006/08/31メディア: コミック購入: 4人 クリ…

フレンズ

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ゆうべ。Iくんからの電話がいつもよりも遅い時間で、しかもなにやら声に元気がない。どうしたの? と訊いたら、 「レイチェルとロスが別れちゃったんだよね……」 ドラマ『フレンズ』のおはなしだった。そのエピソードは前後編なので二話連続で観て、それで電…

ラテン語テキスト読み比べ2

id:moony:20070711のつづき。ようやっと岩波書店の『ラテン語初歩』に目を通した。ラテン語初歩 改訂版作者: 田中利光出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2002/03/20メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (15件) を見る 各課のおわりに和訳問…

『チェブラーシカ』/『ミトン』

ロマン・カチャーノフ祭をひとりで開催。チェブラーシカ [DVD]出版社/メーカー: ビデオメーカー発売日: 2002/03/21メディア: DVD購入: 1人 クリック: 68回この商品を含むブログ (107件) を見る チェブラーシカが作品ちゅうで「熊?」といわれるシーンがあり…

そういう才能

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とっておきのバウムクーヘンがあるからおいで、といわれて、Iくんちでお相伴に預かってきた。 もとはといえば、Iくんの職場のおばさまに、おいしいのよ、とおすそ分けしていただいたものらしい。もらったその日にたまたまTVを観ていたら、いま大人気、買うの…

魔法が

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オフィスでつかっていた認印を失くしてしまったので、新しいのを買いに行く。 私の苗字は異字体と旧字体がちゃんぽんなので、そこらの文房具屋さんにはぜったいに売っていない。駅のむこうの印鑑屋さんまで行かなくてはいかない。 でも、そこにいけば、ちゃ…

『薬指の標本』

小川洋子の同名短編小説を原作とするフランス映画。小説のほうが大好きだったのに、ひとに奨めようにも、新潮文庫版(asin:4101215219)は長らく入手しづらい状態だったので(十年もまえの本だものね)、日本公開と併せて原作本が世間に広く流通したのでとても…

サンダル、夕立、潜水艦

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なんと、今夏初サンダル。八月も下旬だというのに。えっと、だってウィークデイはパンプスだし、おやすみの日は海のそばで買ったスニーカー*1ばかりひいきして履いていたんです。 ひさびさに素足に履物を履いたらさっそく水ぶくれをつくった。そういえば、ブ…

『エコール』

原題は"INNOCENCE"というらしい。舞台は邦題のとおりの「学校」で、塀に囲まれた森のなかに、五つの寮と、中央にバレエ室と生物教室のある学び舎がひとつ。 寮には六歳から十二歳まで七人の少女が住んでいて、新入りの少女は素裸のまま柩に入れられ寮にやっ…