2009-01-01から1年間の記事一覧

『荒川アンダー ザ ブリッジ 9』

じつは、『聖☆おにいさん』の4巻が待ちきれずに、同じ作者のこちらのシリーズも既刊すべて読破していました! 荒川河川敷に住む、すこしづつ変わったひとたちのお話なので、最初のうちはあんまり? なんだけれど、みんなの「変わったところ」が飲み込めてき…

『聖☆おにいさん 4』

新刊の発売日に買いに行く作品なんて、もはやこれと『ONE PIECE』くらいです。 いえっさのお父さんネタと、ブッダの若かりしころ(というか生まれて七歩目)のやんちゃ話がおもしろかったです。「ぶっだはもう結婚しているんだよ〜」発言には、なぜかドキッ…

きよらかな死

古代カルタゴとローマ展@大丸ミュージアム・東京*1。 展覧会のはしごです。ベルギー世紀末美術(id:moony:20091021#p1)と、紀元前に「地中海の女王」と謳われたカルタゴ。緯度も時代も違いすぎて食べ合わせが悪いんじゃないかしらと懸念したのですが、意外な…

その映画の舞台は「死都」

ベルギー幻想美術館@Bunkamuraザ・ミュージアム*1。 先日行ったメアリー・ブレア展(id:moony:20090930#p1)でコンセプトアートというものに触れて、べつべつの作品を寄せ集めると、なにか大きな世界観を表現するという仕組みに興味を覚えたのですが、異なる…

無限ではないという手触り

……あっ。 なんだか、いま、頂上が見えたかも。 いや、頂上そのものが見えたというのではなくて、 薄暗い空の下、霧の立ち込める山を登っていて、 見えるのは自分の足と、その足が辿る獣道だけ、 たったいま自分のいる斜面が山の何合目にあるのかもわからない…

『ハチミツとクローバー』

『もやしもん』(id:moony:20090816#p3)にひきつづき、「ちょっとユニークな学部の大学が舞台の漫画を読んでみよう」シリーズ*1。 甘酸っぱさに夫婦ともども噎び泣きながらの、『ハチミツとクローバー』、全十巻読破でした。 でも、夫婦揃って、「はぐちゃ…

『わたしの和道具帖』

この本は、文体がなんだか独特で。わたしの和道具帖―懐かしいけど現役だい!作者: 平野恵理子出版社/メーカー: 清流出版発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る 元気がむやみにいっぱいの口語体というか、たぶんけ…

黒留袖と紋問題

着付けのおけいこ、きょうから最終ステージの黒留袖です。 ふだんなら、おけいこに使うおきもの一式は持参するのだけれど、さすがにまだ黒留袖は誂えていない。ので、借りもので練習しました。 帯結びはいままで習ってきたのとおなじ二重太鼓だときいて、そ…

三銃士と池澤夏樹

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三谷幸喜による脚色の人形劇、『新・三銃士』がETVで始まりました。「脚色」というだけあって、第一話から、ダルタニアンがパリを目指すことになる動機のくだりが原作よりもドラマチック。人形たちの造形もすてき。西田敏行の「長いぞー」って、あれ、アドリ…

清々しく嘲り笑うような

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ものすごい早い台風の日だった。それこそ風のように去って行った。朝方、主人を送り出した時間帯が、ちょうどこれからやってくるという頃合いで、これは、はたして午後からの仕事にちゃんと行けるかなあ、と危ぶみつつ二度寝して、目ざめたころには過ぎ去っ…

ずっと世紀末のままで

つづけて、日本橋高島屋へ移動。『クリムト、シーレ ウィーン世紀末展』*1です。 ウィーン世紀末とひとくくりにいうけれど、クリムトとシーレの印象は、対照的。シーレは19世紀というより、もうフロイト後の、20世紀の世界の絵のひとという感じだし、いっぽ…

町を去ったあとに、少年や少女が

「AQUIRAX UNO POSTERS 60's」宇野亜喜良60年代ポスター展*1を観に、ポスターハリスギャラリーへ。 mixiで教えてもらったのが、最終日前日! で、慌てて渋谷へ駆けつけました。 ギャラリーは、坂の途中に折れて入る小路のつきあたりの、古風なアパートメント…

手帖と私

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手帖のメモページを、引っ越しのあれやこれやで使い切ってしまいました。 去年の9月末、寿退社にあわせて買った10月はじまりの手帖だったので、メモページってきっかり一年の消費量分なのね……という気分。 そんなわけで、手帖を新調しました。2年続けてDelfo…

まるで“EAT ME”と書いてあるお菓子

ここのところ、目にするもののたいていが段ボールか発泡スチロールか梱包用プチプチなので、もっとうつくしいものに触れなければ……、と突発的にメアリー・ブレア展に行ってきました。 メアリー・ブレア展@東京都現代美術館(http://www.ntv.co.jp/mary/)。 …

お引っ越し

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やっと、引っ越し先でのネット環境が整いました。 初めて当事者となった引っ越しなので、いろいろと、大変だなあ、と感じる場面が多くありました。 (以前住んでいたところは、婚約当時から主人が借りていた部屋に、私の荷物を少しずつ運び込んだり、新しく…

きっと「いっしょにしないで」と思われた

引っ越しの準備でばたばたと過ごしているここさいきんですが、きょうはぽっかり時間的余裕ができたので、髪を切ってもらいに行きました。 いつも指名しているひとが、きょうはおやすみだったので、はじめての美容師さんにお願いすることに。 その美容師さん…

『もやしもん 8巻』

ビール編。 お話のなかのイヴェントであるお祭りと、漫画の企画としてのお祭りとが見事に融合していて、すてきな巻でした。 「ビールは笑顔がいちばん似合う飲み物」って、いい答え! 地ビールに偏見を持っていた武藤さんが、一転、なにか手伝いたいと思って…

だれにともなく問いたい

火曜日は、例によって着付けのお稽古です。今週から、付け下げ・訪問着に伊達衿をつけて、袋帯を二重太鼓にするの巻です。 再来月の結婚式のお呼ばれに着ていくつもりの付け下げと帯が、長襦袢や伊達衿も含めてひと揃いあったので、それを持っていきました。…

編み物の神様が

降・臨!! よりによって、こんな引っ越しの支度で忙しいときに降りてこないでも……。でも、ひとたび現れるともう抗えないのが神様なんだと思います。あれだ、試験勉強ちゅうに訪れる掃除の神様といっしょだ。……!! 掃除の神様こそ、いま我が家に顕現すべき…

お墨付きタオル

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引っ越しを機に、タオルを総とっかえしようと、新しく大量に購入しました。 お洗濯物をたたむたびに大きさも厚さも色柄も違うタオルたちをどうにかまとまるようにあれこれやってめんどくさくてキィ!(沸点に達した音)……という生活からは、もうおさらばした…

迷子の迷子の仔猫ちゃん

ひさびさに着付けのお稽古。前回(id:moony:20090804)に引き続き、名古屋帯が課題です。手持ちのアンティークはあのとおり、長さが足りなかったので、お仕立て上がりの名古屋帯を一本、お盆休みのあいだに買っておいたのです。四メートル近い長さで、赤い地に…

物と思い出の妥協点

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来月の引越しに向けて、わさわさと不要物の処分ちゅう。 去年結婚した際にも実家の本をだいぶ間引きしたのだけれど、そのとき判断しきれなかったぶんが「とりあえず、家を買うまで置いておいてね」と実家に本棚ひと棹ぶん残っていて、それもどうにかしないと…

この世の終わりのような朝

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目覚めたら、夏の終わりというより、この世の終わりのような豪雨。 8月31日は、もうちょっとじめじめと蒸し暑く、まだまだ夏っぽくあってくれたほうが、こちらとしても「されど、終わりゆく季節」だとか惜しんだり浸ったりできて、風情があるんですけどねえ…

ゆきずりの

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そういえば。きょうの夕方、スーパーにて、チリソースと大豆を買って自分で調理するか、それともチリビーンズの缶を買うか、数秒間だけ棚のまえで悩んでいたら、同じ棚の純カレーパウダーの缶を手にしたおばさまが、 「カレーパウダーって高いわね! カレー…

男の子の料理

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ケンタロウのレシピは、作ってみるとものすごく男の子受けがいいので、男の子の男の子による男の子のための料理なんだなあ……と、いつも思います。 ただ、総じて油脂分と塩分とカロリーがべらぼうに高いのが、ちょっとネック。 でもこの本のレシピは比較的ヘ…

War is over!

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平熱の高い主人が近づいてくると、夏のあいだは、主人の体のまわりのもわんとした熱い空気も近づいてくるので、 「10時の方向に接近中の熱源反応あり! 回避せよ!」 と緊迫した空気が(私のなかでだけ)流れるのですが、今朝はなんと、接触されるまで接近に…

欲求の生まれるところ

書店で見かけて、どうしても試してみたくなり、買っちゃった。紙ひものバスケット&収納かご―かわいい!使いたい! (生活実用シリーズ NHKおしゃれ工房)出版社/メーカー: NHK出版発売日: 2009/05メディア: ムック購入: 3人 クリック: 7回この商品を含むブログ (…

DQはじめました

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なんと、これが生まれて初めてのDQです 残業明けなどに主人が「だれかぼくにザオラルをかけて……」と言っていた意味がやっとわかった でも「G」は「ギル」と読んでしまうFF派 すれ違い通信もしました 駅のホームで、電車が来るまで数分あったので呼び込み開始…

『パリ・ルーヴル美術館の秘密』

DVDで観ました。 タイトルのとおり、パリ・ルーヴル美術館の裏方を描いたドキュメンタリー映画です。 ドキュメンタリーにつきもののナレーションはいっさいなく、ことばというと、学芸員たちのつぶやきや仕事上での会話、議論のみです。そのために、画面のな…

私を野球につれてって

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2004年、日本プロ野球史上初のストの経緯を選手サイドから再現したドラマがNHKで放映されていて、なんとはなしに観たのですが、これがおもしろかったです。 実在のプロ野球選手を、見たことあるようなないような俳優さんたちが演じていて、これがまた似てい…