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『タイタンの戦い』

先日の『アリス』が予想外のしょんぼりな出来だったので、あまり期待せず、「3D映画を観たことがない主人に、とりあえず初体験させる」というくらいのスタンスで観に行きました。 そうしたら、思ったよりもおもしろく感じられて、これまた予想外。ギリシャ・…

『アリス・イン・ワンダーランド』

ティム・バートンで、ジョニー・デップで、「ふしぎの国のアリス」の映画化! この取り合わせで、期待するなっていうほうがむりだわ!! と、公開まえから、とても楽しみにしていた映画。ついに観てきました。 しかし、あれ? 過剰に期待しすぎた? 意外と、…

『マイレージ、マイライフ』

先月の旅行の際、帰りの飛行機のなかで主人が観て、 「ジョージ・クルーニーがかっこよかったんだ! ぼくもあんなふうになりたい!!」 と、いたく気に入った様子で、ぜひ映画館で観ようと言い出した作品です。 じつはその際、主人は最後まで観終えてなかっ…

『シャーロック・ホームズ』

ロバート・ダウニー・Jrがホームズで、ジュード・ロウがワトソンというキャスティングを初めて耳にしたときは、 「逆だよねえ……」 と、夫婦で異口同音に呟いてしまったのですが、実物を観てみたら、いやはや、良かったです。 ロバート・ダウニー・Jrのホーム…

『Dr.パルナサスの鏡』

監督はテリー・ギリアム。主演のヒース・レジャーが撮影期間ちゅうに没したために、彼の役をジョニー・デップ、ジュード・ロウ、コリン・ファレルらが"四人一役"で演じ、その出演料をヒースの遺児に寄付したという裏話のある作品です。私はもうヒースの遺作…

『ハチミツとクローバー』

観ました! 主題歌はすばらしかったです!! でも理花さん役の女優さんがあまりきれいじゃないのはなんでだろう! 理花さんに硝子質のきれいさがないと、真山があれほど執着するのに説得力がないと思うの。 そのほかのキャストは、森田先輩役の伊勢谷友介が…

『ロバと王女』

シャルル・ペローの童話を原作にした、ジャック・ドゥミ監督、ミシェル・ルグラン音楽、カトリーヌ・ドヌーヴ主演の映画です。 宝石を生むロバのおかげで大変裕福な王がおりました。 しかしお妃が「私より美しい女性と再婚して欲しい」と遺言を残して亡くな…

『アバター』

『アバター』を観に行きました。自宅でDVDで観るより、スクリーンで観たほうがおもしろそう、と、これだけ思わせる映画も珍しい。 みんな同じことを考えたのか、3Dスクリーンは、公開からずいぶん経った平日の初回なのに、ほぼ満員で、びっくり! 3Dというと…

『ウィズ』

あの『オズの魔法使い』を下敷きに、出演者の全てがアフリカンアメリカンというキャスティングで繰り広げられるミュージカル映画です。 かかし役をなんとマイケル・ジャクソンが演じています。画面にうつっているあいだずっと、体がほんとうに藁でできている…

『カールじいさんの空飛ぶ家』

追憶シーン中心に編集されたTVCMを観て、これはぜったい泣いちゃう映画だよねえと映画館に行くことを躊躇していたんだけど(「泣ける」系の映画や本は、苦手なのです。この年になると、べつに泣かそうとしてくれなくても、たいていのことが泣けるしなあ)、…

『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』

映画館に『ONE PIECE』の零巻をもらいにいきました。年末、公開一週間後くらいに『ONE PIECE FILM STRONG WORLD』を主人と映画館に観に行ったんだけど、そのころはまだ増刷が追い付いていなくて、現物の代わりに引換券が配られていたのです。「年明け以降公…

『パイレーツ・オブ・カリビアン』

『パイレーツ・オブ・カリビアン』(無印)を初めて観ました。いまごろ。 ジョニー・デップ主演、さらにオーランド・ブルーム共演なのに、この私が、公開当時に見逃したのには、わけがある。 (「映画はいい男を女が見に行くものだ」という大島渚監督のこと…

『THIS IS IT』

『THIS IS IT』を観ました。 これは同名のコンサートのリハーサル映像。“ファイナル・カーテン・コール”と予告されたコンサートのリハーサル映像。そして幕があがることがなかったコンサートのリハーサル映像です。 私はマイケル・ジャクソンの作品にはほと…

『パリ・ルーヴル美術館の秘密』

DVDで観ました。 タイトルのとおり、パリ・ルーヴル美術館の裏方を描いたドキュメンタリー映画です。 ドキュメンタリーにつきもののナレーションはいっさいなく、ことばというと、学芸員たちのつぶやきや仕事上での会話、議論のみです。そのために、画面のな…

『時をかける少女』

アニメ『時をかける少女』を観ました。 夏っていいなあ! 高校時代ってよかったなあ! 戻りたい! アニメだから、もっと子ども向けなのだとばかり思っていたのですが、どちらかというと、大人を甘酸っぱい気持ちでいっぱいにさせるお話なんですね。 観終えた…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』

シネコンに行ったらたまたまきょうが初日で、いちばん大きなスクリーンの、しかもレイトショーなのに満席でした。ふだん、いちばんちいさなスクリーン、十数人しか観客がいないような環境でばかり映画を観ているので、なんだかお祭りみたいで、わくわくして…

『魔法にかけられて』

好きなジャンルはミュージカル、と答えたら、“Enchanted”が好きでしょ? と訊かれました。おお、『魔法にかけられて』はここ数年観た映画のなかでいちばんダンス・シーンがすごかった映画!(『マンマ・ミーア!』よりも!) ディズニーランドのパレードを映…

『ブロークバック・マウンテン』

ブロークバック・マウンテン [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2009/07/08メディア: DVD購入: 2人 クリック: 28回この商品を含むブログ (43件) を見る ところで『ブロークバック・マウンテン』は、いぜん、主人の英会話の先生と…

『マルタのやさしい刺繍』

この映画のポスターやDVDのジャケットになっている、4人のおばあちゃんたちがベンチに座っている場面があります。その右端でベンチからすっくと立ち上がっている、緑色のコートのちょっとボーイッシュなおばあちゃんが主人公のマルタで、いなかの村を巻き込…

『シェルブールの雨傘』

これも『ドゥミ×ルグラン=ミュージカル女優カトリーヌ・ドヌーヴ』。カトリーヌ・ドヌーヴは『ロシュフォールの恋人たち』ではメイクがたまにコープスブライドだったけれど、こちらではほんとうに美人。 えーと、でも私、この映画はあんまりわかりませんで…

『ロシュフォールの恋人たち』

ことし観た映画のなかでいちばん好き! ……って、約40年まえにつくられた映画なんだけど。『ドゥミ×ルグラン=ミュージカル女優カトリーヌ・ドヌーヴ』*1というリヴァイバル上映を観てきました。数年まえの『ロバと王女』*2を見逃したので、リヴェンジです! …

『宮廷画家ゴヤは見た』

公式サイトにある惹句は、 「それは、立ち入り禁止の、愛。」 なのだけれど、 愛? どこが? といいたくなる内容でした。 でも、とてもおもしろかった。 十八世紀、スペイン。豪商の娘イネスと神父ロレンソ。画家ゴヤの絵のモデルであるふたりが異端審問所の…

『ダークナイト』

そんなわけで(id:moony:20080812:p1)、『ダークナイト』。 21世紀で、いまのところいちばんおもしろい映画を観てしまったわ……というのが、エンドロールが終わった直後思ったこと。 感想を書きつらねているあいだに接続詞だとか、よくわかんなくなったので以…

『バットマン ビギンズ』

『ダークナイト』を観たいがために『バットマン ビギンズ』をDVDで予習。 この映画はたしか公開当時、豪華キャストで話題になっていて、ゲイリー・オールドマンのなまえも並んでいたので、あら、どんな悪役をやるのかしら、と興味をひかれた憶えがある。 な…

『崖の上のポニョ』

ずーっと『丘の上のポニョ』だとばかり思いこんでいたのだけれど、 公開初日に、じつは『岸の上のポニョ』だったのだ! と気づいた。 しかし、よくよく見てみれば、正しくは『崖の上のポニョ』だった。 もうなにがなんだか。 という予備知識のない状態で観て…

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』

いきなりすぎて小旅行に行く算段すらつけられなかったので、お部屋でDVDなぞを観ています。劇場公開のころ観にいけなかった『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序』。 じつは私、エヴァをちゃんと観たことがないのだったということにいまさら気づいた。エヴァより…

『ALWAYS 三丁目の夕日』

夜。実家の居間にいたら母が「録っておいたのを観てもいーい?」とHDDレコーダを操りだしたので、なんとなく、ご相伴することになった。金曜ロードショーの録画ぶん。「ほんとに昔のTVには緞帳がついてたの?」「土管の置いてある空き地も実際にあったの?」…

『チェブラーシカ』/『ミトン』

ロマン・カチャーノフ祭をひとりで開催。チェブラーシカ [DVD]出版社/メーカー: ビデオメーカー発売日: 2002/03/21メディア: DVD購入: 1人 クリック: 68回この商品を含むブログ (107件) を見る チェブラーシカが作品ちゅうで「熊?」といわれるシーンがあり…

『薬指の標本』

小川洋子の同名短編小説を原作とするフランス映画。小説のほうが大好きだったのに、ひとに奨めようにも、新潮文庫版(asin:4101215219)は長らく入手しづらい状態だったので(十年もまえの本だものね)、日本公開と併せて原作本が世間に広く流通したのでとても…

『エコール』

原題は"INNOCENCE"というらしい。舞台は邦題のとおりの「学校」で、塀に囲まれた森のなかに、五つの寮と、中央にバレエ室と生物教室のある学び舎がひとつ。 寮には六歳から十二歳まで七人の少女が住んでいて、新入りの少女は素裸のまま柩に入れられ寮にやっ…